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【今週の宿題】にこにこ

カテゴリー:集団授業 宿題

こんにちは、スカラーの笠嶋です。
先日、初めての共通テストが実施されたのに加えて、私立学校の入学試験も少しずつ始まっております。相変わらず寒い日が続いておりますので、体調に気を付けてお過ごしください。

さて、今回の新しい共通テストの内容を受けまして、今後どのようにして学習に取り組んだらよいかと不安に感じられている保護者様・生徒さんも多くいらっしゃるのではないかと思います。
私は高校生の英語を担当させていただくことが多いですので、今回のブログでは共通テストの英語について、今回の試験の特徴を考慮しつつ、読者のみなさんに共有させていただきます。今後の学習方針の参考にしていただけると幸いです。

少々長くなりますので、宿題の確認が目的の方は、申し訳ありませんが一番下の方へスクロールして下さい。


【リーディング】

●資料・手記の読み取り問題が占める割合が圧倒的に増えました

広告・意見文・メッセージなど、「比較的短い文章+図表」から必要な情報を読み取って解答する形式の設問が大半となりました。
最後に控える2題の長文読解以外は、この形式の設問が延々と続きますので、ここをどれだけ効率よく処理できるかで、解答速度に大きく差が出ます。

以前のセンター試験でも、このような大問が1つ出題されていました。そこでも、「まずは設問を読んでから求められている情報を確認し、それを本文から取ってくる」という同様の解き方をしていましたので、その解法を適応する割合が大幅に増えたと考えていいでしょう。

また、これはあらゆる英語の問題に言えることですが、正解になる選択肢の英文は、本文の該当箇所とは別の言葉を使って書かれるなどして言い換えられています。

したがって、

①資料・英文から必要な情報を素早く読み取る。 ②それが同じ意味の別の言葉に言い換えられていても気づくことができる。

以上2点にまとめられるような言語運用能力が求められている問題になったと言えます。
これから色んな出版社から対策問題集が出ることが予想されますので、同じような形式の問題に繰り返し取り組み、スピードと精度を上げれば、高得点を目指せるでしょう。

また、上記のような言語運用能力は、英語のみならず、日本語においても同様のことが言えます。
英文読解を苦手とする生徒さんの中には、英単語・英文法・英文読解の学習が不十分である方も当然いらっしゃいますが、「話題をつかむ・言い換える・因果関係を捉える・要約する・比喩を理解する」などといった国語力がそもそも不足している場合も多いです。
多くの文章に触れることに加えて、様々な形式の文章読解に取り組むことによって、このような能力を伸ばすことができます。日英を問わず、早いうちから読解演習に取り組まれることをお勧め致します。


●英文法の四択問題・整序問題などが、姿を消しました

しかし、私立・国公立二次などで出題されている場合には、依然として英文法の四択問題・整序問題などの対策に取り組む必要があります。
また、長文読解や和訳のレベルが上がれば上がるほど、英文法の知識を正しく使いながら精確に英文を読む力がますます求められます。
したがって、基本的な英文法の学習は、今まで通り必要です。

ただし、これまで英文法の知識を試す問題を多く出題していた大学が、その出題割合を徐々に減らしていく、という大勢の変化はあり得ます。それによって、これまでほど四択問題・整序問題などの対策に労力と時間を費やす必要がなくなる、ということはあり得るでしょう。
これにつきましては、まだはっきりとしたことが分かりませんので、しばらく動向を見守りつつ、一定の確証が得られた時点で、また皆さんに共有したいと思っています。


●英単語のレベルは、特に変化がありません

したがって、引き続き、大学受験用に製作された英単語帳(大体2000語ほど)は、きちんと1冊仕上げましょう。見た瞬間に意味を思い出せるようになるまで、試験日の前日まで、忘れていないかどうかのチェックをしましょう。



【リスニング】

およそ30分の試験で、分量が増えました。英語が読まれる回数が、第1・2問が2回、その後は全て1回となっております。
「音声が読まれる回数が1回」ということに不安を抱かれるかもしれません。しかしながら、前半も後半も、図表や選択肢の英文を限られた時間内で確認・比較し、必要な情報にあらかじめ目処を立てておくことが必要であるという点では、どちらも同様であるように思われました。

主語と目的語をしっかりと聞き取ることが大事な問題や、ある特定の語を聞き取ることが必要な問題、そしてリーディングと同様に言い換えを理解する能力など、たんなる「英語聞き取り」だけにとどまらない能力が、リスニングの方でも求められるようになりました。また、最後には4人の会話を聞き取って解答する問題もあり、落ち着いて情報を整理しながら英語を聞き取る必要がありました。

加えて、アメリカ英語が話されるだけでなく、アジア系(日本人?)の方が喋っているように思われる箇所もありました。普段のリスニング練習で聞いていたような「あの発音」を聞き取ろうという意識したことで、かえって聞き取りにくかったという方もいらっしゃったかもしれません。
今や、英語を話す人も多種多様で、世界中でたくさんの人が、母語のなまりの入った英語を話しています。したがって、現代の社会情勢を考慮したうえで、そのような製作を意図したのだろうと予想されます。とはいえ、ドイツ語・フランス語・ラテン語系などの、私たちにとってあまり馴染みの無いなまりが入ることはあまり考えられないのではないかと思います(可能性がゼロではありませんが...)。
したがって、これに対して特段何か対策しなければならないということはないと考えます。どうしても気がかりな方は、空いた時間に、YouTubeなどで色んな国の人が英語を話しているのを聞いてみるのも良いかもしれません。


【まとめ】
英語力・国語力ともに、より幅広い言語運用能力が試される試験になりました。
センター試験と比較して、難易度が増したというよりも、むしろ質が変化したと言った方がいいでしょう。
個人的には、以前よりも良質かつ有用性の高い内容の試験になったのではないかな、と考えています。
大学進学後の勉強や、お仕事、そして日々の生活で必要とされるリテラシーを養ってくれる問題になったのではと思います。

以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。



※余談
1/22(金)をもちまして、25歳の誕生日を迎えました。にこにこの1年にしたいと思います。



さて、以下が今週の宿題になります。受験生の皆さんは、いよいよ大詰め。リラックスして、丁寧に取り組みましょう!

1/18(月)
中3国語α : 千葉トレ p.49~52
中3国語β:千葉トレp.7の32~47の読み+p.8の書き(次回テスト)
中3社会α : 千葉トレ p.36~39
中3理科:WinPass p.38,39, 過去問(新潟)
中2数学α:WinPass② p.146,152-154
中2数学β:WinPass p.142, 143(10以外), p. 148, 149
中1英語:プリントp.112「読解問題⑵」、p.138-141「動詞の総整理」、単語No.456-485(次回テスト)
小5英語:マイクリア①p.69, プリント1枚「名詞の複数形」(来週提出), 単語No.194-203<p.48-49>(次回テスト)

1/19(火)
中3数学α:過去問(鹿児島)、Vもぎ問題
中3数学β:過去問〈北海道〉残り
中3数学γ:今日の復習、千葉PLUS 作図24まで・資料の活用の対策
中3英語演習α:過去問〈神奈川・新潟〉
中3英語演習β:文法プリント、分野別復習
中3英語演習γ:対話文大問9、単語5級

1/20(水)
中2英語α : Lesson6 A・B 英単語、Winpass p.139 解き直し
中2英語β:WinPass② p.157-158, 冬期テキスト p.20, 単語6級(次回テスト)
小6英語:ライティングノートp.52-53
小5算数:ウィンパスp.186,187、ワーク22,23
小5国語 : ウィンパスp.104~105, 作文

1/21(木)
中3数学演習α : プリント A問題
中3数学演習β:過去問<青森・岩手>の印がついているところ
中3数学演習γ:千葉トレPLUS残り、Vもぎ過去問、過去問〈北海道〉
中3英語α:リスニングプリント6、過去問〈富山・石川・福井〉※福井の大問4×2は紙に書いて提出
中3英語β : リスニングプリントのシャドイング、WinPass動詞〜文型 基本問題、不規則動詞の暗記
中3英語γ:千葉トレp.44-45、今日の復習、単語4級(次回テスト)

1/22(金)
中3国語α : 千葉トレ p.52~54
中3国語β : Vもぎ過去問、千葉トレp.7-8の漢字(次回テスト)
中3社会α : 千葉トレ p.49~52
中3社会β : 過去問<岩手>残り、Vもぎ過去問
中3理科 :
中2理科 : 中2理科:WinPass② p.121,126,127
中1数学 : 中1数学:WinPass p.153, 157, 158, 164-1〜3

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